大蔵山スタジオを初めて知ってから、もう3年以上が経ちました。
そのプロダクトの美しさに感銘を受け、
いつか取引を始めたいという願いを胸に秘めてきました。
そして今年3月、ようやくg KEYAKIZAKAのしつらえの一つとして、
大蔵山スタジオの景石を導入することが叶いました。
そのしつらえは、幸いにも多くの方からご好評をいただき、
店頭を今も美しく、力強く彩っています。
そしてこの度、ついに念願の大蔵山スタジオを訪れる機会が訪れました。
東京駅から東北新幹線に乗ること約2時間。
降り立ったのは「白石蔵王駅」。
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福島と仙台の間に位置し、両都市へのアクセスも良い、
自然に囲まれたロケーションです。
ここからは車で向かうことに。
市街地を抜け、緑深い山道を進むにつれて、
舗装されたアスファルトの道もやがて未舗装の道に。
車を走らせること15分、ようやくたどり着いたのが、
今回の目的地「大蔵山スタジオ」でした。
スタジオと言っても広大な敷地内に一歩足を踏み入れると、
そこには言葉や写真では到底伝えきれない、
独特の空気感が漂っています。
これこそ、実際に訪れた者だけが体感できる特別な感覚です。
拙い文章や写真でしか表現できませんが、
その魅力の一端でもお伝えできればと思います。
大蔵山スタジオの敷地は広大で、事務所、石舞台野外劇場、
山堂サロン、埋め戻された元採石場、現採石場、
さらには五輪塔を内蔵した巨大なモニュメントのある駐車場まで、
さまざまな施設が点在しています。
山田さんはその一つ一つを丁寧に説明しながら、
スタジオの未来についても丁寧に語ってくださいました。
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その中でも、ぜひお伝えしておきたいお話があります。
大蔵山スタジオでは、採掘された石が至る所に転がっているのですが、
よく見るとある程度規則的に並んでいます。
素人目には圧巻の景色ですが、
山田さんの目にはまだまだ至らない点が多いようです。
彼はすべての石をランダムに配置しつつ、
正面を向いているものとそうでないものをきちんと仕分け、
全体の景色を統一させるという考え方をお持ちでした。
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その作業量は、一人の人生の中で到底終わることがないほど
膨大だと感じました。
何百もの石を一つ一つ向きを変え、配置していく作業。
それでも途中や最後の段階で全体を見渡した時に、
やはりどこかを修正しなければならない。
さらに、その修正は次の修正を呼び、終わりのない美の追求が続く…。
この果てしない、終わらない美への飽くなき探究心。
その壮大なスケールに私は驚き、大きく笑い、そして深く感銘を受けました。
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山田さんは、私たちがg KEYAKIZAKAでお取引している数々の作り手の中でも、
特に強いこだわりをお持ちの方です。
彼のデザインへのこだわりは、単なるプロダクトにとどまらず、
この山全体、そこに息づく命、
そして未来に向けたすべてを見据えているのです。
その視点の高さには、学ぶべきことが多く、
一段も二段も上を行く方だと感じました。
大蔵山スタジオは、誰でも気軽に訪れることができる場所ではありません。
この空間を体験できるのは、大蔵山スタジオの景石を導入された方、
もしくは導入を検討されている方のみ。
ここでは、プロダクトのセンスの良さだけでなく、
山田さんの美意識と世界観を直接感じることができます。
実際にこの空間を体験すれば、より一層、
大蔵山スタジオのプロダクトが持つ真の素晴らしさに気づかされるでしょう。
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g KEYAKIZAKAでは、大蔵山スタジオの景石をはじめ、
お皿やオブジェなども取り揃えております。
ご興味のある方は、ぜひ当店にお立ち寄りいただき、
実際にご覧いただければ幸いです。
また、大蔵山スタジオのプロダクトを導入される際には、
ぜひ実際にスタジオまで足を運んでいただくことを強くお勧めします。
「百聞は一見に如かず」という言葉が、
まさに実感できる体験となることでしょう。